物体が弾性衝突するとき,力学的エネルギー保存則が成り立ちます.反対に,運動量保存則が成り立ち,かつ力学的エネルギーが保存されるような場合は,弾性衝突をしたと見なすことができます.
例えば,台車Aがばねのついた台車Bに衝突するとき,2つの台車の間のばねは縮み,一体となって運動した後に,再び離れます.このとき力学的エネルギーが保存されるなら,2つの台車は弾性衝突したと見なして計算をすることができます.
弾性衝突をしたと見なすと,力学的エネルギー保存則の計算では避けては通れない,煩雑な速度の2乗の計算をしなくてもすむので,随分楽に計算を進められます.もし,2つの物体の質量が同じであれば,速度が交換されるとして,さらに簡単に解くことができます.
大学入試では2物体の運動はよく出題されます.問題文をよく読んで,現象を理解して,スマートに解く方法を見つけるトレーニングをしましょう.
それでは志望校合格に向けてがんばりましょう!
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