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東日本と西日本—列島社会の多様な歴史世界 (書評)

本書では,専門家がそれぞれの立場から,日本の歴史や文化,風俗について東西を比較して論じている。
 東西の差異には,大きく二つに大別される異種族が日本民族を構成していることと,日本への文化や技術の流入が西からということが,大きく影響している。
 言葉のアクセントや,「買った」と「買うた(コウタ)」などの言葉の変化を元に,方言を東西に分ける境界線を引くと,その全てが長野県西部県境を通るそうだ。その境は,室町時代末期に渡来したキリシタンによる精密な記録や,万葉集で東歌として集められた地域の西端とも一致している。なぜこのような境界線ができたのか。これには,日本人の祖先がどこから来て,どのように分布したのかということが関係しているようだ。日本人の頭のかたちや体型などからも,東と西の差異が見られるという。
 古来より文化や技術は,朝鮮半島経由や南蛮貿易により日本へ流入してきた。そのため,初期には西国に強い勢力(大和朝廷)が現れ,その勢力により東国は征服される。征服された東国の人々は,防人として酷使される。ところが,同様に征服されたクマソには,過酷な措置は執られていない。その背景には,同族として意識がはたらいたのではと考えられている。このように,源平の争いや明治の動乱など,日本史を東西の対立という視点で見るとおもしろい。
 我々が日本の歴史や文化を考えるとき,ついつい日本人を単一のもとして考えがちである。本書は日本の多様な構造を浮き彫りにしてくれる。(東日本と西日本—列島社会の多様な歴史世界 ,大野 晋, 宮本 常一 他著,洋泉社)

久々に快晴!

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沖永良部島の冬の天候はあまり良くない。聞いた話だが,沖永良部島あたりは西日本を覆う高気圧の縁になるので,天気が不安定なるそうだ。いつかきちんと調べてみたい。
 今日は久々に晴れた。あまりの気持ちよさに写真を撮った。赴任した頃は物珍しかったハイビスカスも,今は見慣れた風景。しかし,今日はハイビスカスの赤に目を奪われた。風は冷たいものの,太陽光がさんさんと降り注ぎ,緑の葉が光り輝く様子は,まさに南国のイメージそのものだろう。

初泳ぎ

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今年2回目のオニヒトデ駆除があった。私は前回行けなかったので,今回が初参加,しかも初泳ぎである。しかし,生憎の雨。時折強雨の荒天である。最近購入したインナーとフードが役に立った。
 笠石公園の海岸で駆除を行ったが,オニヒトデはいなかった。代わりに珍しいものを見つけた。クロスズメダイの幼魚だ。全身青の成魚とは異なり,白い体に青みがかったひれ,背中の黄色が鮮やかだった。大きさは5cmくらいだろうか。
 オニヒトデは一匹も捕れなかったが,トビキラザ(巻き貝の一種)は大量に取れた。

謹賀新年

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2001年4月,機上から見た沖永良部島はまるで海に貼り付けたシールのようで,初めての土地での生活を心細くさせるのに十分だった。あれから5年が経過し,6回目の正月を島で迎えている。始めに感じた不安はわずかな期間で払拭され,島での生活を謳歌している。普段は特に島で生活をしているという意識はない。島での生活を感じるのは,海で泳いでいるとき,マンゴーやパッション,ユリなどの花を山ほど頂いたときなどである。
 テレビで報道される年末の喧噪,初商いの行列は無縁の話である。帰島した親戚と家の中で飲むせいか,島の正月は驚くほど静かである。ゆったりと流れる時間に身を任せていると,実に落ち着いた気分になれる。
 みなさまにとりまして,今年1年が良い年になりますように。

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