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11月, 2006の投稿を表示しています

世界でもっとも美しい10の科学実験(書評)

実験にどんな美しさがあるというのか。多くの人が疑問に思うことだろう。
 プラトンは著書の中で,美しさは絶えず上方に我々を導く階段のようなものであると書いている。このように考えたとき,自然の本質に迫り,より高次な世界観を人々に与える科学実験は美しい。また,美しいものには人の心を揺さぶる力があるように,科学実験にも驚きや感動,スリルがあり,人の心に訴えかけるものがある。これらの点で,科学実験は美しいと著者は考えている。
 しかし,このような美しさは科学実験に限られたものではなく,学問全般に通ずるものだろう。本書を読むと,科学実験の美しさの向こうに,学問の美しさが見えてくる。(世界でもっとも美しい10の科学実験,ロバート・P・クリース著,青木 薫訳,日経BP社)

紅葉

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この季節に帰省したのは久しぶりだった。車で走っていると,山のあちらこちらに紅葉による赤や黄が目立つ。沖永良部島で紅葉は見られない。「こっち(東京)に来て,初めて国語の教科書に載っていた俳句とかの意味が分かった。」 卒業生の一人が言った言葉を思い出した。
 5年間,沖永良部島の自然を伝えるウミガメライブに携わってきた。多くの人々と沖永良部島の自然のすばらしさを共有できたことが幸せだ。ウミガメライブのようなプロジェクトが日本中で始まれば,さらに多くの人と日本の自然を共有できるのではないか。そうすれば地域によるギャップを埋めることはもちろん,すばらしい自然を有する国土を愛する気持ちを育むことになるだろう。

冬到来

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先週末から天候が悪かった。昨夜の帰宅時,今夜も星は出ていないと思ったのだが,闇に目が慣れてくると多くの星が見えてきた。そればかりか天の川まで見える。満天の星空だ。双眼鏡でスバルやヘラクレス座二重星団などを堪能した。東の空にはオリオンが上ってきた。オリオンを見ると冬の到来を感じる。鹿児島や東京はもうずいぶん寒いのだろう。
 うってかわって,今朝は雨。この雨は季節外れの南風の影響だろう。雨が止み北風が吹き始めると,沖永良部島にも本格的な冬が訪れる。

地球は?月は?

風呂上がり,涼みに4歳の息子とベランダに出た。見上げると空は雲に覆われ,星は雲の切れ間にうっすらと見えるだけ。息子が聞いてきた。「地球は?」 彼は地球儀やLive Earth!を見ているうちに,星空全般を地球と思ったようだ。「これ全部だよ」と大地を指さしてもぴんとこない。説明に窮していると,それに飽きてきたのか,「月は?」と聞いてきた。今は見えないと答えると,「どこにあるの?」と聞いてくる。地球の裏と答えようとしたが,それでは分からないと思い,とっさに地面の下と答えた。彼は下を向き,足元を見ながら不思議そうな顔をした。その後,代わる代わる私と足元を見た。
 見えないものを想像する力はそのうち養われるだろう。それまでの間,息子がたくさんの疑問に出会うことを願った。

物理ノート公開

授業で使っている物理ノートを公開することにした。完全週休二日制が始まったとき,授業をどうすれば効率的に進められるか考えた。解決策の1つとして,板書の時間を省こうと思った。そうすれば,書く時間が考える時間になるのではないだろうか。そのためには教科書に沿ったノートが必要である。ノートを作成し,実践を始めてから3年目になるが,今のところ効率が良く,それなりに効果もあるように感じる。
 その間,ReKOSというプレゼンテーションソフトが開発された。ReKOSを使えば教材の共有ができる。さらにアニメーションやシミュレーションなども見せることができる。この夏,ReKOSを使った物理の授業用コンテンツ作成が一通り終わった。これは日本ハンズオンユニバース協会(JAHOU)内でのみ公開している。
 現在ノートと自作のReKOS教材の図などを合わせる作業をしている。そのため,熱・統計力学と波動の分野しか公開していない。これから随時公開するつもりである。
 将来は,Wikipediaのようにweb上で進化するテキストを作りたいと考えている。そのためには解決しなければならない問題がたくさんある。ノートやReKOS,JAHOUに興味のある人はぜひMy Homepageを見て欲しい。

星空

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沖永良部島に赴任した年の夏,「どれが夏の大三角?」と聞かれ困ったことがある。なぜなら,あまりにも空が澄み,星が明るく見えるため,どれが一等星か分からなかったのだ。
 沖永良部島の生活もあとわずかの今,この星空を記録に残したいと思うようになった。そこで,前々から考えていた天体写真にチャレンジしている。まだまだ未熟で星は流れているものの,ようやく見られる写真を写せるようになってきた。沖永良部島では天の川はもちろん,アンドロメダ星雲や二重星団までうっすらと見える。写真中央に移っているのが二重星団である。
 もう少し上達したら,ホームページで公開したいと思う。

バッハ

数学と音楽は純粋に人間が作り出したものと言われている。確かに木々の間に数字は見あたらないし,風に乗って音楽が聞こえてくることはない。一方,絵画や彫刻,文学は何らかのモチーフを表現したものだし,物理学は自然を数学で表したものだ。人間が作り出したというより,目の前にあるものや心の中にあるものを表現したに過ぎない気がする。
 音楽の中でも,とりわけバッハの頃までは誰が聞いても美しいと感じるような普遍性があり,普遍性があるという点で,その美しさは数学的だ。さらに音が並ぶとどんな表現ができるか追求しており,無伴奏チェロ組曲やフーガの技法には音楽の地平を開くような,バッハの数学的な探求心を感じる。ところがモーツァルト,さらにベートーベン以降は音楽で内面を表現したり,何らかのイデオロギーを音楽に織り込んだりしており,表現するという点で物理学のような雰囲気がある。そのようにバッハの音楽をとらえたとき,バッハをどのように演奏するか。大いに悩むところである。
 もっとも私は,技術的な問題を棚に上げるとの話であるが。


害獣

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ある朝,「ケーン,ケーン」という鳴き声を聞きベランダに出てみると,裏の畑に番のキジがいた。二羽で仲良く歩いている様子は大変ほほえましいものだが,キジは元々沖永良部島にはいなかったそうだ。誰かが島に連れてきて放したものが繁殖したらしい。同様に,イノシシもまた外来種だという。最近はイノシシによる農作物への被害もあるという。さらに,カブトムシブームの昨今,お年寄りに言わせるとカブトムシも害虫だそうだ。ただし,沖永良部島のカブトムシは,角の短いタイワンカブトムシ。本土のものとは異なり,私は初めて見たとき,沖永良部島には変わったカブトムシがいるものだと思ったが,これもまた外来種とのこと。交通機関の発達と引き替えに,様々な生き物が入ってきているようだ。そう言えば,かつてエミューやダチョウを飼育している農家があったが,あの鳥たちはどうしたのだろう。

でーまた

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「でーまた」でスキューバダイビングをしました。沖永良部島の西側の海岸です。リーフを抜けるまでが遠いのですが,その先はいきなりドロップオフ。流れの影響でイソマグロ,ナポレオン,ネムリブカ,ナポレオンフィッシュなどの大物が見られるポイントだそうです。昨日は30尾ほどのイソマグロの群れが見られました。大きなものは1mくらい。実に見応えがありました。産卵期の6月頃は100尾ほどになるそうです。いつか見てみたいものです。

岩? 貝?

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写真に写っているのはなんだと思いますか? オニダルマオコゼという魚です。よく見ると,上向きの口と目がわかると思います。背びれの棘に強い毒があり危険な魚の一つですが,肉は白身で美味です。刺身や唐揚げにするととても旨い。
 今日の昼食,味処海幸に行ってきました。魚の旨い店です。刺身,煮魚などを食べましたが,これからの季節はシイラも脂がのって美味しいそうです。オニダルマオコゼを捌いたら教えてくれるとのこと。楽しみです。

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