薄膜による光の干渉では光路差を考えるときに注意が必要です.光路長を考えることと,反射面での反射の種類を判断することが重要です.大学入試では,薄膜の上面と下面の両方とも固定端反射をするような設定で解かせる問題もあるので,注意が必要です.
薄膜による光の干渉を利用として,コーティングによるレンズの反射防止があります.メガネや望遠鏡のレンズを薄くコーティングすることで,反射光が弱めあうように設計されています.
また,長い間割れないシャボン玉は膜が分厚いので干渉縞ができません.しかし,時間の経過とともに膜が薄くなり干渉縞が見られるようになります.膜が分厚いと様々な波長の光を強めあうので無色になることを思い出しましょう.ぜひ,水平面に半球状のシャボン玉をつくって観察してみてください.
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