今後の高校物理で学ぶ内容
高校物理は「力学」,「熱」,「波」,「電磁気学」,「電子と原子の世界」の5つの分野に分けられます.高校2年生の多くは,今の時期までに「力学的エネルギー」,「剛体」,「運動量」のいずれかまで学んでいることと思います.詳しくはこちらのサイトを参考にしてください.またはこちらのページを読むと,物理学の概要が理解しやすいと思います.一通り学び終えるまでは,なかなか分かった気がしないのが物理です.気長にがんばってください.
大学入試について
共通テストでも,2次試験(個別学力試験)でも,公式を使ってポンと答えを出すような問題はあまり出題されません.本当に問いたい問題があって,その問題の答えを導くために必要な量的な関係などを小問(導入問題)で問い,最終的に本当に求めたい答えにたどり着くような問題が多く出題されます.量的な関係を把握しながら,論理的に考えることが要求されます.また,問題文の中からキーワードを読み取る力が必要です.
昨日導出過程が大切かという質問への回答でも触れましたが,導出過程がそのまま問われる問題も多く出題されます.印象としては,出題される問題の3〜4割を占めていると思います.授業を大切にして,導出過程を理解することが重要です.
特に共通テストでは,身近な現象や装置を題材にして,高校生でも解けるように理想化して出題されることがあります.授業中に先生が何気なく例としてあげたものが出題されることも多いので,授業中にメモを取る習慣を付けると,入試で思いがけなく神様がおりてくることがあるかもしれません.
#以前勤務していた学校で,後期試験でE判定の生徒が合格しました.小論文の内容が虹に関するもので,授業でした話がそのまま出題されていたそうです.問題を見たとき「神様がおりてきたと思った」という本人の話から最後の行は引用しました.
#次回の高2物理は8月23日(火)から再開します.分野は熱です.
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