C16物理学2022 4.3.16.望遠鏡と顕微鏡

土曜日, 8月 13, 2022

C16物理学 Microscope Telescope

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  オランダのメガネ職人が発明した望遠鏡を改良して,ガリレオは1609年に望遠鏡で天体観測をしました.ガリレオの作った望遠鏡(ガリレオ式望遠鏡)は凸レンズを対物レンズ凹レンズを接眼レンズにしたものです.ケプラーはガリレオの作った望遠鏡を欲しがったそうです.その一方で,ケプラーは対物レンズも接眼レンズも凸レンズを採用したケプラー式望遠鏡を考案しました.これらは屈折式望遠鏡とよばれるものです.簡単な構造で製作しやすいのが特徴ですが,倍率を上げるためには鏡筒を長くする必要があります.同時に視野は狭くなります.さらに波長ごとの屈折率の違いから光が分散して,色付いてしまうという欠点があります.

 これらを改良するために,ニュートンはニュートン式望遠鏡とよばれる反射式望遠鏡を発明しました.ニュートンは専用の工具もない中で自作したそうです.すばる望遠鏡などの現代の大型望遠鏡は,全て反射式望遠鏡です.

 顕微鏡の発明者はフックの法則で有名なフックです.彼は初めて細胞の観察をして,「Cell(セル)」と名付けました.フックとニュートンという同世代の2人が小さな世界を見る目と,遠く見る目の発明に携わったのは興味深いことです.(フックはグレゴリー式望遠鏡とよばれる望遠鏡も自作して,惑星の観測などを行っています.)

 大学入試では組合せレンズの問題として,屈折式望遠鏡と顕微鏡が出題されることがあります.知識があると解きやすい問題なので,テキストで内容を確認しておきましょう.

テキスト ワークブック

 

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