C16物理学2022 3.2.6.断熱変化

水曜日, 6月 29, 2022

C16物理学 気体の状態変化と内部エネルギー

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 断熱変化は気体に熱を与えずに膨張させたり,圧縮させたりする変化です.気体が外部にした仕事を $W$ として,$\Delta U+W=0$ と表される変化なので,気体が外部に仕事をする(膨張する)と内部エネルギー(温度)は小さくなり,気体が外部から仕事をされる(圧縮される)と内部エネルギー(温度)は大きくなります.まずこの感覚を身につけてください.

 断熱変化を断熱膨張断熱圧縮という言葉で表現することがあります.断熱圧縮は気体の温度を高くすることを,反対に断熱膨張は気体の温度を下げることを目的に行われます.前者はエンジンで,後者は冷蔵庫などに利用されています.また,フェーン現象は断熱変化により説明されます.共通テストの考察問題に出題されることが予想されるので,原理を考えてみましょう.

 気体の状態変化に関する問題の中には,断熱変化を扱う問題もあります.断熱変化を考えるとき,まずポアソンの法則で圧力か,体積を求めてから,気体の状態方程式を用います.テキストの例題と下の動画を参考に,考え方に慣れましょう.

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