C16物理学2022 3.1.4.熱運動と状態変化

水曜日, 6月 22, 2022

C16物理学

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 三態変化と侮ることなく熱運動に注目して,原子や分子がどのような状態にあれば液体や固体,気体になるのか説明できるようになりましょう.

 融点は氷(固体)と水(液体)が混在した状態です.したがって,$0^{\circ} \rm C$ は氷の温度ではないので注意しましょう.3重点とよばれる温度,圧力では固体と液体,気体が混在した状態が生じます.水の三重点は温度0.01℃,圧力610.6Pa(出典:岩波理化学辞典第5版)です.ドライアイス($ \rm CO_2$ )も圧力を加えると液体になります.ドライアイスを注射器のような密閉できる容器に入れて,圧力を加えるだけなので,機会があれば試してみてください.

 水の比熱は $4.2\rm J/g\cdot K$ ですが,氷と水蒸気の比熱は $2.1\rm J/g\cdot K$ です.氷と水蒸気の比熱は,水の比熱の半分と覚えておくと便利です.また,与えた熱量から温度変化を求めるとき,融点や沸点を超えるときは注意してください.融解熱の扱いに慣れましょう.

 線膨張率を扱う問題は大学入試でたびたび出題されますが,問題文中に定義が書かれていることが多いので,定義をきちんと読み取って解くようにしましょう.

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