光電効果は,光により運動エネルギーを得た電子が,電場に逆らって電極間をジャンプする現象です.正確に理解するには光量子仮説をを学ぶ必要がありますが,まずはどんな特徴のある現象か理解してください.井戸の底にある(束縛された)電子が光にたたき出され,負極に向かってジャンプするイメージができるといいと思います.
光が単なる波ではないことが示された実験の1つなので,光が波であると,どのような点で不都合が生じるのか考えてみてください.物理的に興味深いのはもちろんのことですが,このような考察は共通テストの選択問題を考えるときにも役立つと思います.
大学入試では,光の振動数を変化させたり,強さ(明るさ)を変化させたりしたとき,飛び出してくる電子の数や運動エネルギーがどのように変化するかを問う問題がよく出題されます.飛び出してくる電子の数は電流により測定します.また,電子の運動エネルギーの最大値は極板間の電位差により測定されます.装置の仕組みや光電効果の実験結果とI-Vグラフの読み方,考察する過程について理解を深めましょう.
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