「物理基礎」の範囲ですが,うなりや共鳴,弦の振動,気柱の共鳴などを復習しておきましょう.特に,弦の振動や気柱共鳴は図を書いて,振動の状態と波長の関係を説明できるようになりましょう.弦の振動では,弦の伝わる波の速さの公式 $ v=\sqrt\frac{S}{\rho}$ (ただし,弦の線密度:$\rho$ ,弦の張力:$S$ )を覚えていると,問題が解きやすくなります.また気柱の共鳴では,与えられた図(グラフ)が媒質の変位を表すものか,密度を表すものか注意してください.波の干渉や定在波の例として出題されます.また,縦波の横波表示も確認しておきましょう.
ドップラー効果は手を替え品を替えて,毎年のように出題されています.上の動画でも説明していますが,波源の運動により波長が変化することと,観測者の運動により波の速さが変化するように感じられることがポイントです.(光の場合は,光源や観測者の運動により光の速さは変化しないので注意しましょう.)
移動しながらベルトコンベア上に物体を乗せるような,ドップラー効果と同じ考え方で解く問題もあります.どのような場合でも,ドップラー効果の式$f=\frac{V-v_o}{V-V_S}f_0$を導出できれば,大体の問題は解くことができるので,テキストを参考に記述対策も兼ねて演習しましょう.
この分野のまとめと確認テスト
----------------------
ドップラー効果は,次の年度で出題されています.
2022年度共通テスト追試第2問・正解:空気抵抗を受けながら落下する音源が,終端速度に達するまでの音の振動数を問う問題.グラフ選択他
2024年度共通テスト本試第3問・正解:弦の振動と弦を伝わる波の公式をイメージしながら,解き進めましょう.問1ではU字型磁石の部分が腹になることに注目しましょう.
2024年度共通テスト追試第3問・正解:音速を題材にしていますが,気体分子運動論や気体の状態方程式等の理解を問う問題です.
他に2021年度本試,2021年度追試で出題されています.
0 件のコメント:
コメントを投稿