電気量 $Q$ と極板間の電位差 $V$ ,電気容量 $C$ の関係を,ガウスの法則から導出する方法を確認しておきましょう.極板間の間隔を変えたり,誘電体を入れたりする問題が出題されることが多いので,比誘電率やコンデンサーの極板間に金属や誘電体を入れたときのグラフも確認しておきましょう.
コンデンサーを含む回路では,電荷の移動と回路の各点の電位を考えましょう.回路の一部をアースして $0V$ にすると考えやすくなります.また,電気量保存則を見落とさないようにしましょう.
コンデンサーを含む回路の問題では,「スイッチを入れた直後」と「スイッチを入れて十分に時間が経ったとき」を問う問題も多く出題されます.空っぽのコンデンサーには抵抗なく電流が流れることと,十分に充電されたコンデンサーには電流が流れないことをイメージしましょう.文章をよく読んで,どのような操作を行ったのか整理して考えるようにしてください.
この分野のまとめと確認テスト
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コンデンサーを含む直流回路は頻出問題の1つです.大問として出題されることが多いので,自信のない人は基本例題程度の問題を多く解いて理解を深めましょう.
共通テストでは情報処理能力も必要なので,小問1題あたり2〜3分くらいを目安に解いてください.なお,問題のリンク先は大学入試センターです.
2023年度共通テスト本試第4問・正解:定義に基づいて考えましょう.問1,問2は上に書いてあることを参考にしてください.問3以降は,電流の定義 $I=\frac{Delta q}{\Delta t}$ を思い出せば簡単に解くことができます.
2024年度共通テスト追試第4問1・正解:コンデンサーは充電されるほど,極板間の電位差が電池の起電力に近づき,電流が小さくなる(流れにくくなる)ことを思い出してください.
他に2021年度本試に出題されています.
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