本当は,運動の法則の前に慣性の法則について触れるべきでしたが,考査対策としては運動の法則で悩む人の方が多いので,先に運動の法則について説明しました.
さて,考査の前のこの時期に慣性の法則で最も気をつけるべきことは,物体が等速直線運動しているときは力がはたらいていないか,つり合っているかのどちらかであるということです.問題では「一定の速さ」や「ゆっくり」といった言葉で等速直線運動を表します.これらの言葉に注意して,物体がはたらく力がつり合っていることを読み取ってください.
次に作用反作用の法則ですが,慣性の法則が成り立っているとき,作用反作用の法則は常に成り立ちます.作用反作用の法則による力を見逃さないようにしましょう.また,物体が加速度運動をするかどうかは,物体にはたらく外力だけが問題です.この点に注意して運動方程式を立てるようにしてください.
*セミナー物理が手元にある人は,下の問題を解いてみましょう.
基本例題10,基本問題71,73,例題1,2(p.48〜49)
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