科学の方法は基本的には「仮説」→「実験・観察による検証」→「他者による検証(議論)」です.科学の方法というと理科だけのものと考える人も多いのですが,研究を進めるためのたいへん強力なツールなので.様々な分野で利用されています.『「科学的思考」のレッスン』(戸田山和久著,NHK出版新書)に文系の研究での有効性について書かれています.
はじめのワークは,生徒たちの好奇心をかき立て、研究への意欲を高めるためのものです.元ネタは,Gallileo Teacher Training Program(GTTP)で学んだものです.中身の見えない密閉した箱の中に,身近なものを入れておきます.生徒は箱を空けることなく,箱を振ったり,箱の重さを感じたりすることで,中身は何か予想します.予想を検証する方法を考えさせるところで,このワークは終了です.研究をするためには,何よりも好奇心が重要であることも感じさせてください.
科学の方法をより詳しく書いたものが,ワークブックの図です.生徒はとりあえず実験や調査を始めようとして上手くいかなくなることが多いようです.先行研究調査や実験計画が重要であることを伝えてください.また,研究が上手くいかないときは,科学の方法の図のどの段階が足りないのか考えさせるのに利用させてください.
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