グラフを見て波の式を判断する問題がよく出題されます.教科書や参考書で波の式はいくつか示されていますが,
$y=A\sin(\omega t-kx+\delta)$
で覚えておくと便利です.$\omega=\frac{2\pi}{T}$は角速度,$k=\frac{2\pi}{\lambda}$は波数(波数ベクトル),$\delta$は初期位相です.波数は高校の教科書には出てきませんが,大学で物理を学ぶとよく扱われる量です.個別学力試験や共通テストでも波数という名前こそ出てきませんが,$x$の係数を求める問題としてよく出題されます.
波の式と波の進む方向の関係は,上の動画とこちらのブログをぜひ参考にしてください.波の式に$x=0$や$t=0$を代入して考えると分かりやすいと思います.
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グラフを見て波の式を判断するときは,進む向きは正か負か,初期位相はいくらか( $sin$ か $cos$ か)を読み取りましょう.
2021年度共通テスト追試 第3問 3・正解:負方向に進む波は $\omega t$ ,及び $kx$ の符号が同じになることと,$t=0$での波の式が $y=A\sin kx$をあることに注目しましょう.
2023年度共通テスト追試 第4問 4 ・正解:負方向に進む波であることと,$x= \frac{5\lambda}{2}$ から発生する波であることに注目しましょう.
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