気体分子運動論により導出された圧力の式から,理想気体の分子の平均運動エネルギー K が温度に比例するという結論が得られます.物質量とアボガドロ数の関係を思い出しましょう.
分子を構成する原子の数が多くなって自由度 n が大きくなると,分子の平均運動エネルギー K が大きくなるので,単原子分子理想気体の C_V も大きくなります.比熱比は \gamma =\frac{C_P}{C_V}=\frac{C_V+R}{C_V} と表されるので,自由度が大きくなるほど \gamma =1 に近づくはずですが,実際にはそうはなりません.分子の平均運動エネルギーを厳密に求めるためには,高校までに学ぶ物理学(古典物理学)だけではなく,量子力学が必要です.
詳しい説明は下のテキストを参考にしてください.また内容の理解ができたら,ワークブックに取り組んで,自分の言葉で説明したり,例題を解いたりしてください.
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