J.J.トムソンは,この実験で陰極線が質量と電気量をもつ粒子(電子)であることを示しました.実験結果が発表されたのは1897年です.彼は電子は原子から飛び出したものと考え,ブドウパンモデルとよばれる原子模型を提案しました.ここでは,J.J.トムソンの実験によって電子の比電荷がどのようにして測定されたか理解しましょう.基本的にはこれまでの知識で全て解き進めることができます.高校物理の総復習だと思って取り組んでください.
電場による偏向は,水平投射を思い出しながら考えてください.
磁場による偏向を考えるときは,水平投射のように扱うことできないので注意してください.また,三角形の相似や近似式を用います.三角形の相似に気付いたり,近似式を使うときのテクニックも身につけたりしましょう.
J.J.トムソンの実験は,大学入試の頻出問題の1つです.電磁気学の問題として扱われることが多いので,原子分野だからそれほど入試に必要ないと思わずに,演習を通して理解を深めてください.
詳しい説明は下のテキストを参考にしてください.また内容の理解ができたら,ワークブックに取り組んで,自分の言葉で説明したり,例題を解いたりしてください.
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