大問1(小問集合)で次元を問う問題や,単位を基本単位で表す問題はよく出題されています.共通テストでは,2022年度共通テスト本試第4問1のように,明らかに次元(単位)が異なる選択肢が用意されていることがあるので,次元や単位を調べると問題が解きやすくなります.また次元や単位を調べることで,自分の出した答えの間違いに気づくこともあるので,単位の確認と基本単位で表す練習をしておきましょう.単位と次元については,こちらのテキストを参考にしてください.
電流の定義 $I=\frac{\Delta q}{\Delta t}$ から,電流の単位$\rm A$は$\rm C/s$と表されることが分かるように,単位を確認することで,物理量の定義を確認することもできます.単位の確認もぜひ行ってください.
グラフを選択する問題では,焦らずに縦軸と横軸の関係を数式で表してみるとわかりやすいことが多いので,安易に感覚に頼らずに物理学で考えるようにしましょう.また原点を通るとか,最後は0に収束するというような明らかな量的な関係を頼りに,選択肢を絞り込みましょう.
数値を計算する問題では,はじめに大ざっぱに計算してからきちんと計算するようにしてください.
最後に問題が分からないときのもがき方です.
①問題文を何度も読んで,キーワードに線を引く.
当たり前のことです.
②解答欄を見てから解き方を考える.
解答欄には正解があります.当たりを付けましょう.
③分かっている状況や量の関係を図で表したり,できるだけ多くの数式で表したりする.
ここで解き方に気付く人が多いようです.思いつくだけ図や数式を書きましょう.
④次元の間違いや,明らかに異なる単位になるような答えを消去して,選択肢を絞り込んで確率を高める.
はじめから勘に頼ってはならない!
それでは残りわずかですが,がんばってください.
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これまで間違えた問題を見直して,間違えたポイントや注意すべき文章などを確認しておきましょう.
2021年度共通テスト追試第2問B5・正解:$P=Fv$ を知らなくても,次元を調べることで正解を導くことができる.
2022年度共通テスト追試第1問5・正解:問題の指示通り,丁寧に考えること.
2023年度共通テスト本試第2問2・正解:$\rm cm $ に気をつけましょう.
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